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ショートカット脳

2016.01.17 | マーケティングブログ

    我家は寒くなってくると、風呂にお湯を貯めます。夏はシャワーだけ。

    本当は夏も風呂にお湯を貯めたいんだけどエコキュートを使ってるから、なんだかもったいない感じがして使えない。

    エコキュートはタンクに残ってるお湯の量が分かります。

    このエコキュート、冬はガンガンお湯が無くっていきます。

    特にお風呂にお湯を入れるとき。当たり前か、、、

     

    なので、風呂をどうやって貯めるかいろいろ試してみています。

    1.お湯を全部抜いて入れ替える。

    2.高温足し湯という機能があるので、お湯をちょっと抜いてお湯を足す。

    3.追い炊きで昨日の残り湯を温める。

    ガスの時と違い、1の方法が一番光熱費がかからなそう。

     

    お風呂を温めるのも今は楽になりました。

    僕が子供のころはガスのレバーを押しながら回して、しばらく押したまま待って、レバーを倒して火が付いたかどうか確かめる。そして、お湯が温かくなったのを確認したらレバーを元の位置に戻す、と。結構な手間がかかったもんです。

     

    今は、お湯を入れるのも追い炊きするのもスイッチ一つ。

    子供の頃と比べると、めちゃくちゃ便利。

    電子レンジも同じ。温めたい物を入れてスイッチ一つでチン。

     

    でもね、、、このスイッチ一つというのがどうかなぁ~って思います。

    電子レンジでいうと「スイッチ押す」ことが、そのまま「温め完了」に直接つながっている状態。「スイッチ押す→温め完了」ってこと。

    でも本来は「スイッチ押す→レンジが物の表面温度を測る→マイクロ波の周波数を決める→マイクロ波を照射する→物の分子が振動する→・・・→設定温度になったのを確認する→温め完了」という、多くのプロセスがあって物が温まりますよね。

    そこが、ごっそり抜けおちている。

     

    するとどうなるか?

    脳は間のプロセスを認識しなくなるし、そもそも考えようともしなくなります。

    「スイッチ=温まる」というように、物事をショートカットして認識するようになる。

    これを僕は「ショートカット脳」と呼んでいます。

     

    脳はショートカットが大好き。脳の情報処理が少なくて楽だから。

    でもこればかりを続けていると、、、簡単に言うとバカになります。

    つまり、考えなくなっちゃうんですね。

    自分で考えることもできないし、応用も利かない状態。

     

    ビジネスの世界でもショートカット脳が横行していて、多くの人が結果をすぐに求めすぎる。

    なので、すぐに結果が出るテクニックに走る。

    でも、結果を出したプロセスが抜け落ちているから再現性もなく、結果が出なくなると別のテクニックに走る、ということの繰り返し。

    結局、結果を出すための根っこになるプロセスが分かってないから、いつまで経っても不安が続く、、、

    あなたはビジネスでショートカット脳になっていませんか?

ブログ執筆者

岩崎 良 計400社以上の工務店・建設業のホームページの立ち上げ・運営・コンサルティングを行ってきた工務店マーケティングのエキスパート。大手建材メーカー時代には年間数100万PVにもなる新築、リフォームのポータルサイトの立ち上げ・運営も経験。一部上場ホームページ制作会社時代にはCS営業マネージャーとして年間トップ売上を達成。ホームページでの集客をメインに、チラシとの連動・見込から来場までの動線設計など、新規のお客さんを効率的にクライアントの目の前まで連れてくる活動を専門とする。特にランディングページを使った集客は効果の高さから、内容を真似されて全国の工務店で使われているほどである。福岡県生まれ。

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