付加価値で価格が20倍
2016.06.14 | マーケティングブログ
「まさか死んでるんじゃないか・・・!?」
鳥かごを見た時のことです。
なぜ鳥かごを見たかって?
それは先日とあるチラシを見たのがキッカケでした。
毎日の日課であるチラシを見る作業をしていました。いつものように一枚一枚チラシをめくっているとあるチラシが気になったんです。
ペットショップのチラシ。B4両面カラーのチラシ。ペットショップのチラシはめずらしい。どうやら市内に新しくできたショッピングモールの中に出店したようです。
ニューオープン的なヘッドラインと共にいろんな動物が掲載されています。
表面には犬などのメジャーなペットを掲載。気になったのは裏面。
裏面を見るとある鳥が目に入りました。
「コミュニケーションバード」って書いてあります。
コミュニケーションバードって知ってますか?自分も知らなかったんだけどそういった鳥が売ってるらしいんです。
別に鳥の名前とかではなくて要は人とコミュニケーションが取れる鳥だそうです。
餌をあげたら寄って来たり手のひらに転がったりするそうです。チラシにそんな写真が載っていました。どうやらコミュニケーションバードにするためには人の手が必要らしい。
このペットショップの場合インコなんかを店員が手なずけているようなんです。
そんなチラシを見てたのでたまたまショッピングモールの近くに行った際に寄ってみたんです。
ペットショップのあるショッピングモールはそんなに混んではいませんでした。平日の昼間だからこんなもんだろうと思う。まばらに人がいる程度です。
軽食を取った店にいた客は3組でした。
ところがペットショップには犬コーナーだけで6組の人がいました。
そのうちの1組は契約書にサインをしています。犬を買ったようです。
犬の値段表も出てるけど、、、高い!犬が欲しいとは思わない自分にとっては何であんなお金を出すのか不思議でならないけど40万円とかしてます。
右手に人でにぎわう犬コーナーがあってその奥に目当ての鳥コーナーがありました。
その入口にはなんと70万円もする鳥がいます。
黒いボディに青いくちばし。猫を一回り小さくしたくらいのサイズ。
ん~、最近のペットショップはどうなってるんだ?と思っちゃいました。最近のって言っても昔を知ってるわけじゃないけどこんなにペットって高かったか?と首をかしげてしまいます。
まぁペットブームって言われてますからね。飼うのがステータスみたいなもんです。
そのお高い鳥の奥に小型の鳥コーナーがあります。
その鳥カゴに目をやったときに冒頭のように驚いてしまったんです。
「まさか死んでるんじゃないか・・・!?」
自分が知ってるインコよりちょっと大きめの鳥がカゴの床に転がっています。
動きはない。オイオイ、大丈夫か?と思いながら見てたらピクピクしだしました。
ん、どうやら生きてるみたい。そのうち目が半目になってきます。そしてパチッと目が開いたと思ったら、また半目になる、、、寝ぼけてるようです。
そんな寝ぼけるような鳥でも14万円もします。値段が気になって仕方がありません。
そのコーナーにコミュニケーションバードもいました。手なずけたインコです。
一般のインコの価格を調べてみると大体3000円くらいします。
そしてコミュニケーションバードは3倍くらいの価格で売ってます。餌あげて手なづけて価格が3倍。
付加価値ってヤツですね。
あなたの商品にもちょっとしたことで付加価値を付けることができるんじゃないでしょうか?
ちなみにこのペット屋は金魚にも付加価値を付けてました。
金魚も手なづけて指に付けた餌を食べに来るようにしてました。
手なずけた金魚の価格はなんと1000円。昔近所の金魚屋で売ってた金魚は50円でした。価格の差20倍。
恐るべしコミュニケーションできるペットという付加価値。
コミュニケーションが取れない若者が多くなってるって話なので、その内コミュニケーションできる店員を紹介する求人とかも付加価値になるかもしれませんね。