その考え、早すぎませんか?
2016.10.25 | マーケティングブログ
「俺はなんでこんなに人を引き付ける魅力がないんだろう、、、」とか
「俺って人を育てるセンスないなぁ~」とか
経営者だったらよく考えてしまうことですよね。
特にできる経営者ほどそういった考えに陥ってる感じがします。
自分の分身を作ることはできない、自分ほどの実力を部下に求めちゃうからこんなことになっちゃうんだとか思ってたりします。
結構みんな真面目なんだなぁとか思ってしまいます。
人を育てられないのは自分の責任みたいだという考えって、自責の考えなので悪くないとは思います。
でも全ての人が自分の考えに共感してくれるなんてことはありえません。
例えば営業マンを採用する。
その営業マンに自分の考えを熱く語る。
精一杯面倒をみる。
でもその営業マンは一か月で辞めてしまう。
また次の営業マンを雇う。
同じような対応をして一か月で辞める。
また次の営業マンを雇う。
次は対応を変えて優しく対応してみる。
でも一か月で辞める、、、
といった感じだったとします。
何人の人と出会ったかというと3人です。
たった3人としか出会わなくてその人達を育てられなかった。
そして、俺は人を育てるセンスがない、と。
たった3人です。
たった3人しか会ってなくて想いが伝わらなかった。
ちょっと少なすぎませんか?
パチンコの最初の3回転で当たりを引くようなものです。
自分の尊敬する経営者に以前聞いたことがあります。
「今までに何人の人と出会ってきましたか?」と。
するとその経営者は「う~ん、わからないなぁ。でも1万人くらいはいってるかもね」とおっしゃっていました。
そして今、その経営者の想いを本当に理解、共感して育っている部下は片手で数えられるくらいです。
1万人会って5人くらいしか本当の意味で育てることはできなかったということです。
2000人会ってようやく1人。
求人出して面接して自分の考えに共感してくれた感じだったから採用してみて、でも働いてもらったらなんか思ってたのと違ったとか、そんなことが多くないでしょうか?
人は苦労して手に入れたものを大切にしようとします。
それは採用でも同じ。
お金かけて苦労して採用した人だから目の前にいる人を過大評価してしまう。
普段あまり人に会うことがないからたまたまあった人を過大評価する。
そんなことが起こります。
でも冷静に考えると優秀な経営者でも本当に育てられた人は2000人に1人。
そう考えるとちょっと気持ちも楽になりますよね。
あなたに人を育てる才能がないわけじゃないんです。
単に出会った人数が少ないだけ。
あなたは人を育てる素晴らしい才能を持ってるはずですよ。