サプライズ無しに花束のプレゼントを渡すとどうなるか?
2017.02.09 | マーケティングブログ
同じプレゼントをしているのにお客さんを怒らせるパン屋と感謝されるパン屋があるってお話しましたよね。(詳しくは前回参照)
ではなぜそんなことが起こってしまったのでしょうか?
その一番の理由は渡し方です。
例えば、恋人が誕生日だとする。
その恋人に花束を渡そうと思います。
その時に、あなたはどうやって花束を渡しますか?
まさか、、、恋人に会う前から花束を胸に抱えて待ってたりしませんよね。
そんなことをしたら感動激減です。
会う前は後ろに隠しておいて
「ごめ~ん、待った~?」
って恋人が来た後に
「お誕生日おめでとう!」
って言ってサプライズで渡しますよね?
もしそうじゃないとしたら今その恋人はあなたの隣にはいないことでしょう。
相手に渡すものが単なる商品になるか、思いがけないプレゼントになるかはこの渡し方で決まります。
さっきの恋人への花束で言うと、あなたが花束を胸の前に抱えて待ってたりしたら
「あちゃ~、花束くれるのバレバレだわ。そりゃ~誕生日だからね。まぁ~、ベタなチョイスね」
ってな感じの心理状態になっちゃってるんですね。
パン屋の場合だと「お一人様1個までお持ちください」って書いてあると
「あぁ、余ってるのね。タダなら1つ貰っとこうか」
といった感じです。
くれるなら貰うけど特に必要ない程度です。
それを
「いっぱい買ってくれたんで良かったら食べてください」
って渡されると、例えどんなパンでも
「おぉ、ありがとう~!」
ってなります。
この違いは唯一渡し方だけです。
渡す相手がどんなことをすれば喜んでくれるかっていうのを突き詰めていけばいろんな方法が考えられます。
「わざわざそんなことを考えて1回1回のお会計ごとに入れていくなんて面倒くさい。どうぜ同じものを渡すだけなら最初から書いて置いときゃいいじゃん。そのほうがラクだし」
そんな考えだとドンドンお客さんは減っていくでしょうね。
実際、その置いときゃいいじゃんマインドのパン屋とサプライズパン屋を比べてみると、明らかにサプライズパン屋のほうがお客さんが入っています。
お会計のレジも混んでいて列ができています。
置いときゃいいじゃんマインドの店はスッカスカです。
列ができるなんてことはありません。
忙しくて時間も無いようなお店のほうがサプライズをやっていて、暇で時間があってしょうがないお店のほうがやる余裕もあるのにやってない。
お金がかかるわけじゃない、頭を使ってお客さんの喜びそうなこと、方法を考えるだけ。
ちょっとの差でこんなに大きく結果が変わることもあるんですね。